梅田の地下街 あつあつ鍋焼きうどん
こんにちは~~!
ある時、梅田の地下街で、おうどん屋さんに入った時のことです。
ちょうど夕食時で店内はお客さんで賑わっていました。
私が案内された席の、通路を挟んですぐ隣には、3人連れの奥様方が座っています。
もう皆さんほぼ食べ終わるころのようなご様子でした。
私は温か~い鍋焼きうどんが食べたくて早速注文。
早く来ないかな~、とスマホをいじりながら待っていると、隣の奥様方のテーブルから、何やら話し声が。
近い距離なので、否応なく会話が耳に入ってきます。
一人の奥様が、小さなお声で「私の頼んだコレ、卵もお餅も入ってないのよー。楽しみにしてたのに~。」と残念そうにおっしゃっています。
お連れの奥様方も、「えー、そんなんあかんわー。ゆうた方がええわ。」とザワつき始めています。
どうやら本来入っているはずのものがなかったみたい。
ついに店員さんを呼び、事の次第を説明なさったところ、店員さんは平謝りで、
「申し訳ありませんでした!すぐにお取替えいたします!」と頭を下げています。
でもその奥様、とても優しい方で、ご自分が、本来なら卵やお餅が入っているそのおうどんが凄く美味しくて、今回もそれをいかに楽しみにしていたかを、店員さんに十分に伝えた上で、「今回はもう食べてしまったからいいです。」と事をおさめられたんです。
さすが、大人ですね~。
きちんと店長さんも席まで謝りに来られ、さらにレジでも謝り、皆さん無事にお店を出ていかれたのです。
気持ちがいいですね。
そして、ようやく私の所にも、鍋焼きうどんが到着しました。エビ天などいろんな具が入っていて、熱々で美味しそうです!
まずは、おうどんを少々とお出汁を小鉢にとって、フーフーしながら口に運ぶと、「うん、美味しいーーー!」
そして、おうどん以外の具も食べようかなと、ちょっと下の方もすくってみたところ、
ん? んん? ん?
先ほどの奥様方の一件が頭をよぎります。
もしかして…、私のも、卵…、入ってな~い~~~?
間違っていては大変ですから、慎重に、なおかつ、お行儀良く、土鍋の中をレンゲで捜索します。
でも、やっぱり卵はおりません。
ふと、もしかして私の勘違いで、ここの鍋焼きうどんには、もともと卵が入っていないのかもしれないと思い、メニューの写真を再確認。
しかし確かに、卵は写っています。
意を決して、通り掛かった店員さんに、「あの~、これってホントは卵って、入ってるものですよね~?」と言い終わるか終わらぬうちに、
「卵、入ってませんかーーー!!申し訳ございません!すぐに作り直します!」
私は「でも…少し食べてしまったんですけど…。」と言いかけても、「大丈夫です!」と、物凄い速さで、鍋焼きうどんはお盆ごと撤収していかれました。
私は可笑しくて可笑しくて。
再び出てきた鍋焼きうどんには、しっかり卵入ってましたよ。
どうもご馳走様でした~~!
では~~